クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
バツイチのフリーライター佐倉明日香は、目覚めたら真っ白な部屋で手足を拘束されて寝ていた。彼女は閉鎖病棟の中でもやっかいな患者が入れられる“クワイエットルーム”にいたのだ。この病院には、自分の髪を燃やしたり、拒食症で吐いたり、何度も閉鎖病棟から出ようとしてはがい締めにされたりといろんなタイプの病んだ人がいた。でも私はフツーなのに…。やってきた恋人に聞くと、どうやらオーバードーズで倒れて運ばれたらしい。睡眠薬の量が多すぎたのだ。明日香はずっと不眠症で、それは離婚したときから始まっていた。いったい何があったのか? 彼女は閉鎖病棟から出ることができるのか?
 “大人計画”の松尾スズキが、芥川賞候補になった自身の同名小説を映画化したブラックな味わいのコミカルな人間ドラマ。フツーの人と病んだ人の境界線を笑いを散りばめながら、病院内の人間関係とヒロインの過去を織りまぜて描く。院内の奇妙な人間関係には笑いだけでなく切なさや悔しさや厳しさもあり、そして過去を振り返ることで自暴自棄になっていた自分と向き合い乗り越えていくヒロインの姿は感動的だ。ヘビィなテーマだが決して重くならず、かといって軽いわけでもない、絶妙のさじ加減で松尾節を駆使して、人間と愛とどん底からの希望を描ききった監督の力量に脱帽! そして内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、大竹しのぶ、りょうらのキャストの演技も見応えありの傑作だ。(斎藤香)

【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.0/ 総数: 19件
[4点] 内田有紀ってこんなに綺麗だったっけ?日本版「17歳のカルテ」
松尾スズキが監督でなかったら(原作者が脚本書いて撮るのは一番理にかなってるわけで)、本作はもっとダークなものになっていたはずだ。何せ舞台は女子の精神科病棟。ひとりひとりの演技は重く、やるせない。本作はかなり「17歳のカルテ」をなぞっている。役柄は違えど、ウィノナ・ライダーの役回りが内田有紀、アンジェリーナ・ジョリーが蒼井優にあたるだろう。蒼井優はこのために絶食したりと、相変わらずの役者魂で申し分ない名演だが、本作では内田有紀にびっくりした。こんなに綺麗だったっけ?役者としては明日香というより内田有紀そのものであり、いろんな役柄を演じるのは難しいかなあ、という感じだが、今回はバッチリはまっていた。また宮藤官九郎、塚本晋也、庵野秀明、しりあがり寿など、楽屋落ち的配役も楽しい。高橋真唯も「シムソンズ」とは打って変った難しい役柄を違和感なく演じきっていて、次回作を早く観たくなった。りょうや大竹しのぶ、妻夫木もサブキャラを嬉々として演じていたのが好感度大だった。好き嫌いははっきりしそうな作風だが、自分は結構好きである。
ただし、最後内田有紀が病院を出てくる重要なカットで、窓越しにスタッフ写りしているのは大いに残念。CG処理で消してほしかった。 (2008-05-03)
[4点] 期待通りの演技陣
内田有紀が上手く演じていました。
ちょっと可愛すぎるか、スタイルが良すぎるかとも思うけれど、ほらやっぱり主演女優ですからね。

オーバードーズ(OverDose)、薬物過剰摂取で昏睡状態になっていた明日香は、
救急病院で胃洗浄の荒療治を受けてから、精神科病院の閉鎖病棟へ運び込まれた。 
目が覚めたら個室で5点拘束を受けている。 わたし自殺しようとしたんじゃないわ、出してよ、え?駄目なの? WHY?!

明日香は二週間という体験入院並みのスピードで、めでたく退院の運びとなりますが、
他の患者たちと生活を共にし、彼女たちを観察することによって、
ほんとうは自殺してもおかしくないところまで追い詰められていた自分に気づきます。
ここからが明日香のエライところで、彼女は自分を再生しようと決心する。
入院前の私には戻らないぞ。

わたしは本を読んでからの映画鑑賞だったから、映画では表現できにくい心理描写も自分で補足して観ていた。
宮藤官九郎は宮藤官九郎以外のなにものにも見えなかったけれど、よく演じていたと思う。
大竹しのぶはあどけない笑顔で、りょうは無表情で、期待通りの凄みがあった。 蒼井優は周りがアクが強すぎてちょっと辛かったかな。 (2008-04-27)
[5点] 一言では絶対に説明不可能な、松尾ワールド全開。
ファーストシーンからもう目が離せない。最初のクワイエットルームのシーンから
怒濤のごとく物語が転がりだす。でも、全体的にゆっくり流れている、ある特殊な空気。
一言では絶対に説明不可能な、松尾ワールド全開。「恋の門」よりこちらの方がとっつき
やすい方は多いのでは?
内田有紀は捨て身のヨゴレ感、蒼井優ちゃんは存在感、大竹しのぶは経験が生み出すリアル
感で迫ってきます。
役者としてのクドカンは、やっぱりイイ!妻夫木君も、やっぱり上手い! (2008-04-22)
[5点] 絶望の描けない人に希望は描けない
松尾スズキさんの舞台が好きでよく観にいっていました。
初監督作「恋の門」も面白かったけれど、
やっぱり原作も松尾さんのこちらの方が私にはしっくり感動できました。

松尾さんの舞台を観たときにいつも感じた、絶望とか人間のどうしようもない悲しさの
なかのどうしようもない可笑しさの中で光り輝く、かすかな希望のようなもの。

いつも舞台を観るとそのかすかな希望に感動し、生きていくことに励まされました。
この映画を観終わったときも、それと同じ感触で感動し、嬉しかったです。
2007年の個人的NO.1です。
笑いのツボもクドカンのリアクションとか、舞台観ているときと同じ感じで笑えました。

もっと松尾さん原作の映画を観てみたいです。過去の舞台のものとか。
もちろん松尾さん監督で。「悪霊」とか。「マシーン日記」とか。「キレイ」も観たいけれど、映画化となると難しいかな・・

それにしても蒼井優!単にやせただけではあのオーラはでないはず!
ゾクゾクしました。でも、せつなかったです。
雰囲気かわいいよねみたいに言ってる蒼井優の実力をいまだ知らない人たちに
送り付けたい!あぁテレビ放送してくれないかなぁ!

そして「黒い家」で観た以来の衝撃でした。大竹しのぶ。気迫、というのでしょうか。
このはっちゃけキャラをここまで自分のモノにしてることにただ恐れ入ります。
でも蒼井優はきっと将来大竹しのぶのような女優になるのではと一人で確信しました。

あと妻夫木くんの良さに初めて気づきました。
やっぱり松尾さんの演出はすごい。 (2008-04-14)
[3点] 豪華キャスト
ダークなストーリーになりがちな精神病棟を舞台にコミカルかつ乗りのいいテンポでまとめている。内田有紀の演技もさることながら周りをかためるクドカン、蒼井優ら豪華キャストらの演技も世界観を十二分に作り上げていた。 (2008-04-11)
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